
数年前から、産業用太陽光発電は不動産投資よりもローリスクでハイリターンと言われています。
ただし最近気になるのが、電力の買取価格の下落です。
そこで、不動産投資を検討するのもいいですが、東京オリンピック前で高値をつけているので、今の時期に購入するのは得策ではないでしょう。
一方、電力の買取価格が下がるとは言え、まだまだ太陽光発電投資は儲かるようです。
そこで、私の周りでも産業用太陽光発電を運用している人がいたので聞いてみると、年間の売上が1300万くらいで、手元に毎年400万円ほど入ってるようでした。
私も興味があるので、基本的な部分を紹介していきます。
太陽光発電 産業用と家庭用の違いとは?
家庭用の太陽光発電
個人宅の屋根の上に、太陽光発電が設置されてる場面をチラホラ見かけるので、家庭用はイメージしやすいですよね?
大きな特徴として、出力は10kW未満、余った電力のみ買取してもらえます。
買取期間は10年間で、この間、年度ごとで決まる固定価格での買取となります。
産業用太陽光発電
一般的に家庭用以外(非住宅用)の場所に設置する太陽光発電を産業用と呼んでいます。
大きな特徴として、出力は10kW以上、発電したすべての電気を買い取ってもらえます。
※2012年7月より、余剰電力買取制度から全量買取制度になっています。
しかも買取期間は20年間あるので、うまく運用できれば、10年間で初期費用を回収でき、残りの10年間で旨味を味わえるとも言われています。
産業用太陽光発電 投資が注目されてる理由
一番の理由は、20年間という長期間にわたって、発電した電力を固定買取価格で売ることができる点です。
不動産投資を例に挙げると、買取価格の下落の可能性こそあれ、空室リスクがないという点です。
私の周りでも関東地方で2棟物件をもっている人がいますが、空室で赤字になる月もあると言ってました。
初期費用こそ必要ですが、現在は金利がとても低いので、金融機関から全額お金を借りて行っている人もいます。
また、不動産投資と比べても、ランニングコスト・手間があまりかからないという点もあります。
お住いの地域に産業用太陽光発電を設置する人もいれば、自宅から遠い離れた日照時間の長い地域に設置する人もいるでしょう。
つまり、気軽に現地に足を運ぶことが難しいケースもあります。
そこで、遠隔監視するシステムが必要になります。稀に、動作が止まっているケースもあり、売上が0になった通知を見て気づいた人もいるようです。
太陽光発電の保証制度
私の知り合いは鹿児島に2つほど産業用太陽光発電を設置したようで、「台風は大丈夫なの?」と聞いたら保険に入っているので問題ないとのことでした。
年間で10万円ほどの災害保証に入ってるようです。
ちなみに発電量ですが、年間で1%づつ下がっていくという計算をする人が多いようです。
一方で大幅に出力が低下した場合は、メーカーの保証制度を利用することになります。大抵、出力保証の仕組みがあるので、確認しておきましょう。
もちろん、パネルなどの故障や破損に対応した製品保証もあります。
買取期間の20年が終了したら?
20年先のことは予想できませんが、発電を継続するという選択と、設置した装置を撤去して土地を処分するという選択肢があります。
継続する場合は、電力会社と交渉して買取してもらうことが想定されますが、確実に買い取ってもらえるかは不明です。
ただし、発電コストが維持費だけなので、その仕組み自体を買取してくれる企業が現れるかもしれません。
産業用太陽光発電の初期投資
設置スペース
太陽の日が当たる大き目な土地があればいいですが、なければ探して購入するか、借りる必要があります。
主に地上に太陽光パネルを設置するタイプと、工場などの屋根を借りて設置するタイプがあります。
太陽光発電システム
太陽電池パネル、太陽電池パネルを固定する装置、パワーコンディショナーなどが必要です。
※海外製の太陽電池パネルを選ぶとコストを抑えられます。もちろん、保証範囲と内容は確認する必要があります。
細かい部分は省略してますが、初期費用に関しては1000万円台かかるケースが多いようです。
・詳細な予算はこちら⇒産業用太陽光発電の業者選び・費用を確認
産業用太陽光発電投資のまとめ
産業用太陽光発電を調べてみると、不動産投資よりも安定して利益が得られると感じました。
初期に行う土地探しや太陽光発電システムの購入・導入部分は、念入りに調べる必要がありますが、いったん導入してしまえば管理はほとんど不要です。
このように継続的な手間もかからないのも魅力的ですね。
※投資に関連する記事